ギリシャの短波放送がピンチ?
ギリシャは何年か前より経済破綻やユーロ圏離脱問題などで騒がれている国。 2015年1月に行われた総選挙で与党政党が入れ替わったものの内情は一緒で相変わらずの借金だらけの自転車操業状態。 短波放送に関しても何年か前より無くなってしまうのではという予測記事を出していたがいよいよ切羽詰まった状態になっているともいえる。 しかし、今回政権を握った政党の公約の一つにこの放送に関するモノが有るために、かなり曖昧な状態にも見える。
以下は「月刊短波 2015年4月号」より http://www5a.biglobe.ne.jp/~BCLSWL/TA1504.html
◎ギリシア政府ERT復活の意向 〜NERITはどうするのか? スペインのMarty Delfin氏によると、ギリシアの新政権は、2013年6月に解体したERTを復活し、従業員を元のポストに復帰させることを公約している。 しかしギリ シア政府はERT復活のための予算配分決定を先延ばしした。 前政権が既に設立してしまっている新放送組織NERIT(従業員にはすでに不安が広がっている といわれている)をどうするのかの議論も含めて今後検討して行くことになる。 (DXLD 1510)
2015年4月、自転車操業の中、20億ユーロを何とか都合付けて5月の支払い分は何とかなりそうな状態になった。 これで国の借金の他に公務員の給料なども支払われるため、この影響で一時聞こえなくなっていた短波放送が再び聞こえだしたのかもしれない。 関連スレッド:http://radio.chobi.net/bbs/?res:575
BCL NEWS IT で公開されたスケジュールは以下。 ※実際にはこの通りには出ておらずにかなり不安定。 BCL NEWS IT: http://www.bclnews.it/
ERT Open shortwave schedule & news
0000-1500 UTC, Europe/North America, 9420 kHz, ERA Athens 1500-2400 UTC, Europe/North America, 9415 kHz, ERA Athens 1100-0450 UTC, Europe/Central America, 9935 kHz, ERA Athens 0500-1050 UTC, Central & South Africa, 11645 kHz, ERA Athens 0000-0550 UTC, Russia/Japan, 15630 kHz, ERA Athens 0600-1850 UTC, Europe/Central America, 15630 kHz, ERA Athens 1900-2350 UTC, Middle East – Australia, 15650 kHz, ERA Athens
※放送に関する情報は、長谷川OM、DFSさんよりも頂いております。
ちょっと古い記事だが興味深いもの: http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120507/231727/
すぐに結論の出る問題ではないのでしばらくはこの状態が続くと思う。 ギリシャが万が一経済破綻するととばっちりを受ける国も有り、同様に国営で有る短波放送へ影響が出る可能性が大きい。 ずるずると来たギリシャ問題は今年が山場なので関係している国も含めて(短波放送の継続も含めて)大きく動いてしまう可能性すら秘めている。
(文責: XYZ @ Now On The Radio)2015/04/24(Fri) 12:30
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