フローティングシールドシートを高周波機器のシャーシなどに貼付けることで機器からの不要な輻射(ノイズ等)を吸収し、機器の基本性能を引き出すことができる、といううたい文句のようです。
価格もそんなに高くなく、貼付も簡単にできそうなことから、受信システムのいろいろな局面のノイズ対策として、案外、有望かもしれませんね。
(以下、抜粋)
効果
シールド材を貼る付けることにより、相互変調積歪(IM)を効果的に抑圧し、CN比が向上します。
実験結果2
導電層を、プリント基板上の各回路ブロック別に合わせて分割することにより、特定の回路ブロックに起因してケースやシャーシ内に発生するノイズ電流がほかの回路ブロックに悪影響を与えるおそれを少なくし、より効果を高めることが出来ます。
シールド装置の効果を実証するため、以下の測定法にて日本無線(株)製NRD545デジタルDSP処理受信機を使用し、無信号時の受信機の出力電圧を測定しました。
効果
シールド装置の導電層を分割して貼ることでノイズレベルが減衰する改善が見られます。
利用可能性
フローティングシールド装置は、機器内部の各回路に機器内で発生する不用な信号の廻りこみを取り除き、機器が持つ本来の基本設計性能に限りなく近づけることを可能にします。
副次的には機器本体等から外部に放射される不用ノイズも減少させることを「ローコスト」で行えます。