FLAGやビバレージなどアンテナの特性インピーダンスを同軸のインピーダンスに整合させる為には
トランスが必要になります。
上記のアンテナは広帯域なのでトランスも広帯域でなくてはなりません。
16:1、9:1などのインピーダンス変換では変換比が大きくなるほど帯域が狭くなり、特に低域で特性が悪くなるようです。
FT114#77:1コア3線折り返し16:1、純伝送線路4:1×4ヶFB801(16:1)などはMWまではちょっと厳しい結果でした。
FB801で4:1のトランスを作るとSWRに関してはかなり低いほうまでOKでした。損失は測定していないので片手落ちですが(^^ゞ
純伝送タイプだと大型コアで作成すれば低域もグッと伸びるのでしょうが嵩張ります。
そこでミニサーキットのトランスを入手してアナライザでチェックしました。
カタログ通りと言えば身も蓋も無いですがw非常に良好なSWR特性です。
サイズも嘘みたいに小さくてアンプの入力部の小さなスペースに納まります。
16:1と8:1を入手したので近いうちにビバとFLAGに投入してみます。
小型なので地元中波の影響が若干不安視されますがその点も実験ポイントになります。
SWまでで良ければ自作でも全く問題ない特性が得られますので使い分けると良いでしょうね。
図は1コア16:1トランスの0.1-6MHzのSWR特性。
Re: インピーダンス変換トランス -
DFS 2011/12/03(Sat) 00:15 No.707 ミニサーキットの16:1トランス。T16-6T
高域は30MHzまでは1:1近くですので低いほうだけ。0.1-0.6MHz
Re: インピーダンス変換トランス -
DFS 2011/12/07(Wed) 05:52 No.710 北東ビバのメンテで給電部BOXを持ち帰ったついでにミニサーキットの8:1トランスに換装してみました。
ビバそのものの特性が以前紹介したとおりの暴れっぷりなのでどれだけ変化があるのか不明なのですが
少なくとも改善の方向にはなったようです。
以前は小さめのFTコアに巻いたもので若干中波の相互変調が見受けられましたがこれは改善。
HPFを入れると正しい動作をしなかったビバショートでもちゃんと中波が落ちてくれるようになりました。
非常に小さなトランスですが当地の厳しい中波状況でも特にヘコタレることなく働いています。
当面これで北東ビバ2系統を使ってみます。
Re: インピーダンス変換トランス -
越郷屋 2011/12/07(Wed) 20:46 No.711 >非常に小さなトランスですが当地の厳しい中波状況でも特にヘコタレることなく働いています。
昨年ミニサーキットヨコハマから頂いたカタログを眺めてます(^^
8:1はアンアンのタイプの方でしょうか?
X65ってケースはICソケットに丁度入るピッチなんですかね(@@
DFSさんのレビューでも特性が良さそうなので買ってみようかな(^^
Re: インピーダンス変換トランス -
DFS 2011/12/07(Wed) 23:09 No.712 こんばんは。TP良さそうなんですが自宅はNHKが・・・
小屋は曇雨の日が続いてバッテリを自宅で充電中。。
これも別の機会に報告できればと思いますがなかなか一筋縄では行かないです。
トランスは今回「特選品」に目が(爆
入手したのはUnbalanced to Balancedのものです。T8-1TW38という品番でした。
まあ巻線分離だし使ってみようと(^^ゞ
本命はFLAG用の16:1だったので8:1は注文ついでです。
アンアンタイプは巻線構造が異なるので挙動が変わるかもしれないですね。
W38は足が水平に出ているタイプでした。
X65は写真の見た目にはICピッチに見えますね。
前述の通りビバレージの素の特性が想定インピーダンスから周期的に大きく外れるので
トランスだけ頑張ってもどこまで効果が有るのか?ですが、
改善といえる点が何点か有ったので結果オーライですw
本題のFLAGのほうに導入したいですがいつになるか。
大型FLAGでMW以下を考えた時にトランス部で整合が乱れると全体特性に影響が出るかもしれませんので。
不安要因は出来るだけ消しておきたいものです。